世間では魚離れを心配する声があがっていますが、伊平屋も例外ではありません。「海に囲まれた環境で魚離れって、なぜ?」と疑問に思いますよね? 少し昔は島尻漁港で獲れたての魚を見ることが出来て、それを購入することが出来ていたようです。しかし今では、魚の購入はスーパーや上原水産、漁協直売店で、都会のそれと変わらなくなってきました。また今の子どもたちの親世代(20代~)が魚をさばくことをしなくなってきている、という状況も原因のひとつかもしれません。
伊平屋の海人は声を揃えて言います。
「今は魚を触ったことがない伊平屋っ子もいる。まずは魚を食べてみたり触ってみたりして興味を持って欲しい! 子どもが興味を持ったら、その親世代も放ってはおけないだろうから、そしたら一緒にさばいてみたりして、もっと魚を身近なものにしていって欲しい!」
そんな思いを先日カタチにしました!
第1回海人まつり開催
2022年10月29日(土)、伊平屋村漁業協同組合前にて「第1回海人まつり」が開催されました。それは海人が企画して、海人が準備して、海人が実行したイベント。海人の気持ちに同調した伊平屋村漁協職員や家族も協力しました。
準備は夜の海から
表舞台は派手に、でも準備は地道に着々と。今回の「海人まつり」の素材は、夜中に電灯の明かりを頼りに、寝ている魚を鉄砲(槍)で突く! という漁法で獲りました。この漁法を「電灯潜り」とか「電灯海」とか呼んでいます。初めて音だけで聞いたとき「伝統」かと思いましたが、「電灯」なんですよね~。
電灯潜りの翌日は見事な包丁さばきで!
海人たちが獲ってきた魚介類は、海人たちの手で料理します!
海人まつり当日の午前中もばたばたと…
当日は朝から大忙し。それでも「ヤングマリン」(伊平屋村漁協青年部)のお揃いTシャツで気持ちを盛り上げてがんばりました!
反省と次回の野望?
はじめての「海人まつり」、参加された方はいかがでしたか?
裏方の感想としては、まだまだ勉強することがたくさんですね! 正直失敗もたくさんありました。でもなにごとも動かないことには成功もない!! 今回は本当に良い経験だと思います。
次回はいつ開催されるでしょうか?
打ち上げでは「疲れたー!」「毎月とかはムリ!」という声もありましたが、「次はイカ料理な!」という海人もいました。皆さんも楽しみにしていてくださいね!