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アーサをもっと身近に!

今の時期アーサ収穫の最盛期! と盛り上がるのは沖縄だけでしょうか? 確かに移住前に収穫時期なんて気にしたことがなかったし…(汗)
とはいえ、自分にとって今では生活の基盤となった大切なアーサ。沖縄から離れて住んでいる人たちにもう少しだけ身近に感じてもらえるよう、アーサについて紹介したいと思います。

天然のアーサは岩場にある

アーサは沖縄での呼び名で、あおさと表現されることもありますが、本来の名称は「ヒトエグサ」です。学術的分類だと「アオサ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属ヒトエグサ」なのですが、一般的に青のりと呼ばれるものは「アオサ目アオサ科アオサ属」で、こっちの方が「あおさ」っぽいじゃん! なんて思うのは私だけでしょうか。まあ小難しい話はさておき…。

寒い時期から暖かい季節へ向かう途中、海辺にある岩場は緑色になります。そう、それは天然のアーサが根を張り成長しているから!

海辺にあるスロープにびっしり生えた天然のアーサ
今の時期しか見られない緑の絨毯

鮮やかな緑色でアピールしてくるアーサ。今の時期、島人(しまんちゅ)は天然のアーサを摘んで1年に亘り使えるよう冷凍しておきます。
きっと古い時代では、この時期にしか食べられない貴重な海藻だったんでしょうね。あ、乾燥という手があるか!

何故アーサを養殖するのか?

こんなに天然アーサがあるなら養殖する必要なんてないんじゃない? なんて思う方もいるかもしれませんね。でも天然ってやっぱり天然だから大変なんです(ん、文章おかしい?笑)。

砂ががっつりからんでる天然アーサ

岩から天然アーサをはがしてみると砂だらけ! この砂を落とすのには結構な労力がかかります。やっぱり少しでも楽したいって思うのは当たり前の話。

アーサの種ってどこで手に入れるの?

養殖のアーサでも種は天然です。海を漂う「アーサの種」を、ここを通るだろうという場所に網を張ってキャッチするんです。本来なら岩場にたどり着くアーサの種を、網に着くようにする。そして着いたアーサの成長を促すために、網の張り具合から高さ調節などを日々こまめにチェック。こうした海人の努力が、天然より美味しいアーサを育てます!

網にきれいに生え育った養殖のアーサ

自然との共存

アーサは養殖とはいっても現場は海。なので、小さな魚やエビやカニなど海藻を隠れ家とする弱い海の生き物たちが集まります。なので、収穫の際に紛れ込んでくることもあります。
収穫方法は2通りあり、機械刈りと手刈り。伊平屋のほとんどが手刈りで収穫しています。
手刈りは、棒を使って網を腰に負担のない高さに調節して、アーサをハサミでちょきちょき。寒い日は手がかじかんで大変だけど、暖かい日は海のお仕事は楽しい♪

干潮時に手刈りで収穫

現実的な問題

アーサを手刈りで穫る場合、アルバイト1人に対していくらかかり、1人に対して穫れるアーサがどれくらいか、と計算が出来ます。そして漁協に卸すアーサの金額も決まっています。費用が収穫時の人件費だけでもかつかつです。そこに海に打つ鉄筋、網、諸経費を考えると大きく赤字です。そんな状況で何故新規参入したのか島村家(笑)。
せっかくの伊平屋のアーサを途絶えさせたくないし、虎穴に入らずんば虎子を得ず、ということです。
あれ? なんか締めてもないし、暗雲的な終わりになってしまったよ(汗)!

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